APQ 技術用語集
APQ 技術用語集では、光学設計、光学・機械加工、天文用途で用いられる主要な専門用語を解説します。用語は継続的に追加します。
項目は、国際的に用いられる英語の技術用語のアルファベット順に並べています。
A–Z: A | C | F | M | O | P | Q | S | W
A
アッベ数
光学材料の分散を表す無次元量です。一般にアッベ数が大きいほど、可視域での分散は小さくなります。
アポクロマート
二次スペクトルを大幅に低減した光学系です。古典的な定義では3つの波長を共通焦点に合わせますが、実際の多波長性能は光学設計全体と使用波長域に依存します。
C
色焦点移動
波長に応じて最良焦点位置が変化する量で、軸上色収差補正を評価する重要な指標です。
F
フィールドフラットナー
主として像面湾曲を補正し、視野全体で像面をできるだけ平坦にするための光学群です。
蛍石(CaF2)
分散が非常に小さく、広い波長域で高い透過率を持つ結晶性フッ化カルシウムです。APQ の一部の高性能対物レンズに用いられます。
焦点距離レデューサー
望遠鏡の有効焦点距離とF値を小さくする光学群で、同時に像面補正を組み込むこともあります。
M
磁気粘性研磨(MRF)
磁場で制御した研磨液を用いて光学面を高精度に決定論的修正する研磨プロセスです。
O
オイルスペーシング
隣接するレンズ面の間に薄い光学液体層を配置する設計です。内部反射を低減し、特定の光学・機械設計上の利点を得られます。
P
Polychromat
APQ における Polychromat は、非常に広い波長域で高い像品質と色収差補正を実現するよう設計された対物レンズを指します。
Q
4枚構成(Quadruplet)
4枚のレンズ要素で構成される光学系です。APQ Fluorite Quadruplet Polychromat は4要素を組み合わせた広帯域補正対物レンズです。
S
スポットダイアグラム
選択した視野位置と波長に対する像点の幾何学的分布を光線追跡で示す図で、幾何光学的な像品質の評価に用います。
ストレール比
同一条件で、実際の点像分布関数のピーク強度を理想的な回折限界系のピーク強度で割った比です。
W
波面誤差
実際の光学波面が理想的な基準波面からどれだけずれているかを示す量で、一般に RMS または Peak-to-Valley(PV)で表します。